長良動物病院

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■ここでは、ペットに関する病気と予防についての詳細をお届けいたします。
「肥満について」[2002/07/18]  

最近のペットフードの進化によって、ペットたちもとてもグルメになってきています。人間だっておいしいものを食べたいし、それは生きる上でとても大切なことだと思います。しかし、最近多く見られる病気のうち、食事が関係すると思われるアレルギー性の病気や肥満が多く見られます。今回はそのうち肥満についての話をします。

皆さんのところでは1日に与える食事の量は決まっていますか?フードの量は決まっていても、他に与えるおやつの量が多くありませんか?肥満の多くはおやつが原因です。
おやつがなぜいけないかというと、おやつを与えることで主食のフードを食べなくなること、栄養のバランスが崩れ栄養素が偏りがちになったり、カロリーを多くとりがちになること、高齢になってからもおやつを多く食べていると、腎臓や肝臓といった臓器に悪影響を与えること、があるからです。

室内飼いのペットの場合、飼い主さんの食事中一緒にいることで、人間の食べ物を欲しがりますね。一回でも与えてしまうと次回からも欲しくなるし、欲しがる顔を見ていればついついあげたくなるし。しかし動物によってはこうすることが悪循環になりますし、場合によっては「毒」にもなります。今が楽しければいいという考えは捨てて、ペット達の将来を見据えて食事は与えるようにしてください。

肥満になると、若いうちはそれほど大きな病気にはならないかもしれませんが、年をとってから、関節を悪くしたり、糖尿病、心臓病、ガンの発生率が高くなります。特に糖尿病になったら毎日注射しなくてはいけませんし、ペットたちにとっても、飼い主さんにとってもつらい日々になります。
肥満かどうかを見るのは、片手で両方の肋骨をつかみ、前後にゴリゴリ動かしてみてください。肋骨が何とか触れて数が数えられたら正常、肋骨が触れなかったり、数が数えれなければ肥満、ごつごつしすぎたらやせすぎです。一度試してみてください。
肥満はただの食べすぎだけではなく、避妊、去勢後、またホルモンのバランス異常でも起こります。避妊、去勢をした場合は、その後から食事の量を今までの8割くらいに減量するか、低カロリー食にするとよいでしょう。食事をあまり食べないにもかかわらずどんどん肥満する場合にはホルモン異常が疑われます。そのような時は獣医さんに相談してください。

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