長良動物病院

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■ここでは、ペットに関する病気と予防についての詳細をお届けいたします。
ウサギの食欲不振[2003/03/12]  

ウサギの消化管は常に動いており、もし長期間食欲不振が続くと腸の蠕動運動が止まってしまい、脱水を起こし、やがて衰弱してしまいます。ウサギはストレスに弱く環境の変化などでも食欲が低下することもありますが、多くの場合食欲不振を起こすようななんらかの原因があります。そのうち当院で多く見られるのが胃内毛球症、歯(前歯、奥歯)の過長症です。

●胃内毛球症
ウサギは猫同様よく毛づくろいをします。健康な状態で毛の飲み込む量も少なければ通常は便と一緒に排泄されますが、何らかのストレスにより毛の飲み込む量が多くなった場合、胃腸の運動性が低下した場合に毛球が形成されます。毛球は消化管内の流れを妨げ、蠕動を抑制します。犬猫であれば嘔吐が見られるため異常がわかりやすいですが、ウサギは嘔吐しないため、初期の段階で発見するのは困難です。放置すれば徐々に衰弱し、死亡することもあります。

治療は内科的、外科的に行います。内科的には腸の蠕動を促進する薬物、食欲増進剤、ウサギ用毛球症治療ペースト、毛球を崩す作用があるといわれている100%パイナップル果汁が使用されます。

内科治療に反応がない場合、外科的に開腹して直接毛球を取り出す事も行いますが、術後食欲不振が改善しないこともしばしばあります。毛球症の予防には日頃から干草、ワラなど繊維を多く含んだ食事を与えることが重要です。

胃内に毛球が蓄積しバリウムの通過障害が見られる 開腹して摘出した毛球

●歯(切歯、臼歯)の過長症
ウサギには前歯(大切歯4本、小切歯2本)と奥歯(上臼歯片側6本、下臼歯片側5本)計28本の歯があります。歯も爪と同じく伸び続けます。正常ではこれらの歯がお互いすれ合いながら伸びすぎないようになっていますが、生まれつき顎の噛みあわせが悪かったり、虫歯が原因で歯がすれ合わずどんどん伸びることがあります。ウサギはおちょぼ口をしており、前歯が伸びすぎれば肉眼ではっきりわかりますが、前歯が正常で奥歯のみ伸びすぎた場合はまったくわかりません。奥歯が伸びると口腔粘膜や舌にあたり炎症、潰瘍を起こします。その結果おなかは減っても食事が取れない状態になります。

口の奥のほうをしっかり確認するには、ウサギ用の開口器というのを使用して強引に口を開かせる必要があります。とがった臼歯、虫歯を確認して切断、抜歯を行います。歯の切断は通常1〜2カ月おきに行う必要があります。

下臼歯の過長
とがって舌が潰瘍を起こしている
切歯の不正咬合

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